身体強盗 第2話「強盗、加奈に成りすます。」

作:onaona

 

彼はこの娘として目覚めた3日後に退院した。この娘の両親が車で迎えに来て共に
家に帰った。
 
家に帰ると、部屋で休むように言われてこの娘の部屋に行った。
中に入ると、そこはいかにも女の子らしい部屋だった。ぬいぐるみなどがたくさん
置いてある。
 
机の隅には竹刀が置いてあり、どうやらこの娘は剣道部に所属していることがわかった。
机には筆記用具、教科書、ノート、参考書があり、きっちり勉強しているようだ。
 
机の中を除くと90点、100点ののテストの答案がしまっており成績が優秀である
ことがわかった。
 
「へぇ〜〜、この娘って頭いいんだ。」
 
彼は感心していた。その一方でこれから彼はどうするべきか考えていた。
 
とりあえずこの娘と入れ替わってしまったのでこの娘に成りすますことに決めた。
自分の名前、住所、学校など・・・・・この娘に関する基本的なことを知ろうとした。
 
「この娘の名前は・・・・遠藤加奈(えんどうかな)・・・・・・
××高等学校1年A組・・・・・・誕生日は6月26日・・・・・趣味は・・・・・・。」 
 
俺はテストのときのように暗記して覚えようとした。すると、嘘のように頭に
入ってきた。
 
彼女の身体だから彼女の能力が無意識のうちに備わっているのかどうかわからないが
スラスラとそれは記憶できた。
 
もしかして記憶しなくても無意識のうちに名前や学校名が出てくるんじゃないのか
と彼は思った。
 
明日からは『加奈』として学校に登校しなければならないので彼女に関することを
すべて覚えようとした。
 
彼女に成り済ますことができるのかどうかわからなかったが、彼女自身の身体であり
本物なのだから疑う余地がないと思い、少しは安心感を持った。
そのときである・・・・・・・・玄関のところから声が響く。
 
「ただいまー。」
 
どうやら誰か家族が帰ってきたらしい。
彼はそれが誰なのか確認するために階段を下りて玄関のところまで行くと彼が
あのとき人質として捕まえた銀行員の女性がいた。
 
彼女は彼を見て微笑んだ。
 
「あれ、加奈。退院したの?よかった。あのときはありがとう。」
 
どうやら彼女は彼が入れ替わっているこの娘(加奈)の姉らしい。
 
加奈の姉はここにいる『加奈』の頭をやさしく撫でた。
今やその妹の中身が自分を襲った銀行強盗の男であることも知らずに・・・・・・・。
 
彼はこの娘の顔で怪しい笑みで密かに微笑んだ。姉は全く警戒せずに実の良い妹だと
信じて疑わなかった。
 
そうして『加奈』として振る舞い、やがて一日を終えた。
 
次の日の朝、彼は学校に行く支度をした。見慣れない女の下着、学校の制服を
着るときに何の抵抗もなく着こなすことができた。
 
これもこの娘がもっている習慣がそのままこの身体に染み付いているのかもしれない。
さらに家から出るときに学校までの道順が不思議と頭の中に浮かんで学校へ辿り着
くことができた。
 
彼は学校に行くのは20年以上も前のことであり、久しぶりにそこに行き身体が
緊迫していた。しかも女子の制服を着ているので尚更だった。
 
彼が今、『遠藤加奈』の姿をしているのはわかっているのだが、まだ彼には馴染め
なかった。
 
緊迫している中、彼は加奈の教室に入るのだが周囲の反応はなかった。
加奈の友達数名やクラスメイトが挨拶をする程度だった。
 
彼は席に着き、鞄から勉強道具を取り出し、机に入れた。
 
加奈の習慣が染み付いているせいか、今までのことが上手くいった。彼は『これ
なら、完全に成りすますことができるだろう』と思った。
 
彼はそう思うと安心感を持ち欲望に走り、この遠藤加奈の身体に新しい習慣を
植え付けようと考えた。この『加奈』の身体を使って自慰行為をするのだ。
 
彼は加奈と入れ替わる前、毎日のように自慰を繰り返すのが習慣だった。その
習慣をこの『加奈』の身体にも覚えさせることにした。
 
彼は早速、実行してみた。彼は急いで席を立ち、女子トイレへ向かった。
そして中に入り、鍵を閉めた。
 
冬場は寒くて下のほうがますます冷えたのだが、彼はスカートの下のショーツの中に
手を入れて陰毛を掻き分けて秘部を弄るとこれまでに経験したことのない温もりを
感じた。
 
これは男性器を擦るのと同じ類の快感さだった。いや、それよりもいっそう気持ち
いいのかもしれない。
 
彼は欲望のままにその敏感なところを手で弄り続けた。
 
「はぁー、ああーんっ!」
 
彼はあまりの気持ち良さについ喘いでしまった。もちろん、加奈の声で・・・・・。
 
「なっ、なんだ、これは。すごく気持ちいいぞ!もう少しだけ弄ってみるか。」
 
シコシコッ!!
 
「ああっ、あああん!!」
 
彼はまた加奈の声で喘いでしまい、初めてのこの快感に酔いしれてしまった。
 
「はあ・・・・・はぁ・・・・・はぁ・・・・・・・すげぇー・・・・・・
すごく、いいっ、きもちいいぞ・・・・・・・これ・・・・・・・・女の身体って
こんなに最高だったのかよ・・・・・・・・・あああああんっ、はああああああん!!」
 
彼は『遠藤加奈』の身体を使って一人エッチを始めたのだった。
『加奈』の喘ぎ声がトイレの中を騒がせた・・・・・。
 
 
 
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