着替える男 第1話「フィメールマスク」


12月31日・・・・
大晦日・・・・

今日は、友達同士集まってカウントダウンする予定である。

夜の7時頃になって友達3人がきた。
だが、もうひとり来る予定なのだが、中々こない。

仕方ないので早めに始めることにした。
コンビニに行ってビールとつまみを買って乾杯する。

と、そのとき・・・・

チャイムがなり、やっときたな、と思い、ドアを開けると、
驚きのあまり戸惑った。

そこにいた人物は友達ではなく、クラスで一番
可愛いと評判の『白鳥恵』が立っていた。

「あれ?白鳥さん?」

「なんで・・・ここに・・・?」

「ふふふっ、驚いたようだな。俺だよ、俺!徹だよ!!」

白鳥恵の口から野太い男性の声が流れた。
それは聞いたことがある声だった。今日、来る約束をした友達『山崎徹』の声だった。

目前に立っていた白鳥恵は髪を取り、マスクを外した。
すると、そこから男の顔・・・・紛れもなく徹の顔が現れた。

俺はそれを見て、ただそこに立ちつくすことしかできなかった。

部屋に上がった徹は白鳥恵に似たマスクについて説明した。
それによると、そのマスクを被ると誰でも白鳥恵に変身することができるらしい。
それと、彼女に合わせた体系のスーツも着用すると、身体まで彼女のようになれるらしい。

声については変声器というものがあり、それを使い、彼女の声帯に合わせることができる。

それを・・・・
どうやって手に入れたのか?ということについては・・・・
隣の町の山奥に研究所があって、そこにいる男性(学者?)に作らせたらしい。

ただ、条件があるらしいのだが、口封じされているせいなのか、
内容については言わなかった。

そして・・・・
しばらくしているうちに・・・・記憶は乏しいが・・・・
なぜか、白鳥恵のマスクを被ることになった。

「うほっ、おまえ可愛いな。ほんとに工藤か?」

鏡を見ると、そこには白鳥恵が立っていた。
俺はこの不思議な出来事にただ立ち尽くしていた・・・・




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