着替える男 第3話「エクスタシー」


結局、1月5日、月曜日の朝になり・・・・・・・・・。

俺はどうすることもできず仕方なく白鳥さんとして大学に行くことに決めた。
本物の白鳥恵はベッドで横になったままである。俺は昨日、床に布団を敷いて眠った。

晩御飯と今日の朝御飯は冷蔵庫から適当にとって食べた。

それを終えると、俺は時間割をみた。

「へぇ〜、白鳥さんって今日、1時限目と2時限目だったっけ!」

俺は教科書、ノート、参考書、筆記用具を鞄に揃えた。

俺は昨日から男物の服を着ていた。
さすがにこれはまずいと思い箪笥を開けて白鳥さんの普段着ている服を拝借した。

「待てよ、下着も付けないといけないんだよな。」

俺は下着を探し、それを身に着けた。最初は抵抗があったがなんとか身に付けること
ができた。

掛けてある鏡を見て自分の姿を見る。
そこには学園のアイドル、白鳥恵の姿がうつっていた。

その近くでベッドに横たわっている本物の白鳥恵もうつっていた。

「あとは声だな。たしか、この変声機で変えられるんだったな。あまり使ってなかった
けどな。」

俺は声帯を調節して白鳥さんの声に近づけた。そして少しばかり練習してみる。

「あっ・・・・・あっ・・・・・・あっ・・・・・・おはよう・・・・・・こんにちは・・・・・
・・・・・・こんばんは・・・・・・。」

よくはわからないがだいたいこれくらいでいいと思い、この声でいこうと思った。

そして準備が整うと俺は部屋に鍵を閉め、白鳥恵としてアパートを出発した。
大学まではバスで行き、すぐについた。

周りの人が俺をどういうふうに見ているのか不安だった。
そして中に入り、1時限目の講義のある教室へ向かった。真ん中の席に座る。

すると・・・・・・・・。

「おはよー、白鳥さん!」

後ろから誰かが声をかけてきた。振向くと、白鳥さんの友達だった。
俺の正体にはきづいていないようで完全に白鳥恵だと思っているようだ。

「おっ・・・・・おはよぅ。」

俺は小声で挨拶を返した。

すると・・・・・・・。

「あれ?今日なんだか声が変だよ。どうしたの?風邪?」

しまった!!声が若干違ったようだ。俺は一瞬真っ白になった。

「うっ・・・・・・うん・・・・・・。実は風邪なの。今日、病院に行かないと・・・・・・・。」

「そう・・・・・。それはお大事に。」

そして白鳥さんの友達が何人かやってきたので同じように誤魔化した。

そうしているうちに1,2時限目が終わり、昼食を食べることになった。
だが、そのとき、急に俺はトイレに行きたくなった。

「ごめん・・・・・・ちょっと・・・・・・・トイレに行ってくる。」

「あっ、私もいくっ!!」


「私も!!」

ますます行きづらくなってしまった。
まさか女子トイレは少しばかり抵抗があるが仕方ないのでいくことにした。
それに後々考えてみると、男子トイレに行ってもきまづいということに気がついた。

俺は念入りに鍵を閉めた。
そしてファスナーを開けてそこから男のモノを取り出して尿を足した。

白鳥恵が男性の肉棒を備え、男性のように尿を足している様子に自分自身、エクス
タシーを感じた。

そうしてそれがすむと、白鳥さんとして友達と一緒に昼食を食べて家に帰った。
家に到着すると、本物の白鳥さんがまだベッドで横になっていた。

「ふぅ〜〜、今日はなんとかおわった・・・・・・・。」

俺はさりげなく時間割を見ると明日は5時限も取っていた。

「えええ、まじかよ、そんなにとってたのかよ。」

俺は疲れのあまり布団に横たわった。





「目次」ページへ戻る「おなにっき(((( *ノノ)」トップページへ戻る
inserted by FC2 system