痴漢少女 第4話「少女が語る衝撃の事実」


「今からいいこと教えてやるよ。ここじゃ、気まずいから次の駅で降りようぜ。」

「ええ、わかったわ。」

そうして私とその少女は次の駅で降りて人目のないトイレの中に入った。

「ふふふ・・・・・・・俺は・・・・・・・・俺はなぁ・・・・・・。」

少女は男性口調であるひとつの事実について私の耳元で周りの聞こえないように
語り始めた。

「大分楽しませてもらったし本当のことでも語ろうかな。」

「・・・・・・・ん?」

「聞きたいだろ?聞かせてやるよ、事実ってものをよぉ〜〜、ぐひひひひ。」

少女はさらに下品な表情を浮かべながら語り始めた。

「俺の名前は杉岡惟秀、40歳、無職だ。・・・・・・・・いや、・・・・・・今やもう
『・・・・・・だった』というべきだろうな。」

「・・・・・・えっ?」

「俺はよぉ、少し前までプロの痴漢師で電車内で俺の痴漢テクニックで99人もの女性
をイかせたんだぜぇ〜〜。女共はみんな俺を通報しなかったんだ。なぜだか分かるか?」

「・・・・・・・・。」

「俺は予め獲物を決めているのさ。毎日電車に乗って観察してターゲットを見極めてい
るのさ。『この娘なら絶対に大丈夫だろう』という娘を見つけて実行に移すのさ。だが
それだけじゃだめだ。その娘が叫ばなくても周囲の人間が見てて俺を通報するかもし
れねぇ〜〜。俺の場合はこういう満員のときを利用して痴漢するのさぁ。」

少女はいきなりすごいことを発言した。
私には少女の言ってることが理解できなかった。少女は自分自身のことを『少し前まで
プロの痴漢師だった。』、『自分自身のことを杉岡惟秀と名乗った。』と訳のわからないこ
とを話し、私は混乱した。

「ふふふ、俺が何を言っているのかわからないだろ、まぁ、聞いてくれ。なぜ俺がこん
な幼い少女の姿をしている理由を・・・・・・・・・。あれは先月のことだ。俺は10
0人目の獲物(娘)を狙おうといつものように電車に乗り込み、獲物(娘)を探し出し
た。次なる獲物は年齢を下げて女子中学生しようと思い探した。すると、ちょうどいい
控えめな少女が見つかった。その娘を毎日のように詳細に観察して大丈夫そうだと思
い、痴漢をしようとしたのさ。痴漢実行日、今みたいに混雑しているとき俺はその少女
の左側に立っていた。電車が走りだし揺れ始めた。俺はそのとき・・・・・『今だっ』と
思い、その少女の尻に触れようとした瞬間、その少女はいきなり叫んだんだ。俺の計算
では少女は黙ったまま痴漢されると思っていた。ここにきて計算が狂ったようだ。周り
が注目し、やがて駅員がやってきた。ちょうど、そのとき駅に止まったため俺はとっさ
に逃げようとした。ホームを出て改札を抜けて駅からでたのはいいが、気がつくとそこ
は道路で車に轢かれたんだ。俺はそのまま命を落としてしまって100人目の娘をイか
せることができなかったんだ。だが、気がつくと俺は幽霊の状態になっていて、なぜか
いつもその少女の近くにいたんだ。その少女の名前は白井有亜、中学3年生。俺はその
少女に憑依して、これからもたくさん痴漢すると決めたんだ。こんなに可愛らしい少女
だったら痴漢がやりやすいし、好都合だったからたくさん利用させてもらったのさ。」

・・・・・・・・と、少女は・・・・・・・いや、少女の身体に憑依した杉岡惟秀という
男性は長々とこれまでの経緯について語った。

私はその信じがたい事実を知り、身体が鉛のように固まった。

「そんなぁ〜・・・・・・じゃあ・・・・・・今までその少女自身の意思じゃないっ
てことなの。」

「ああ、もちろん、そうさ。俺が憑依している間はこの娘には意識がない。エッチし放
題なのさ。へへへへ。」

少女はまたしても下品な表情を浮かべながら言った。

「俺はこの身体に憑依してからお前さん以外には正体を言っていない。なぜだかわ
かるか。」

「・・・・・・えっ?」

「お前さんと痴漢プレイをしたとき、お前さんの身体の感触はすごく良かった。今まで
の娘より一番よかったのかもしれないな。・・・・・・・この少女の身体はもう知り尽く
したから今後、お前さんの身体を使って痴漢を続けたいんだよ。お前さんの身体に憑依
したいんだが、あることをしないとこの身体から抜け出せなくなったんだ協力してくれ
るよな?」

「えっ?そんなこと・・・・・・・・だめに決まってるでしょ!!誰があんたなんかに。」

「考えてもみろ、それをすることによって俺の魂はこの少女から出れて少女は解放され
るんだぜ!お前さんに憑依したとしてもお前さんの意思が強ければ打ち勝つことができて
俺はそのまま消滅してしまうことだってある。お前さんにとってもこの少女にとっても
これはチャンスじゃないのか?」

「そっ・・・・・・それは・・・・・・・・・。」

私はどうするべきなのか迷ってしまった。そのときだった。少女の表情が変わった。
先ほどまでの下品な表情が消えていった。何の穢れもない純粋な顔つきに変わっていった。

「・・・・・・ああっ、お姉さん・・・・・・・助けてっ・・・・・私・・・・・・・
苦しいよぉ〜〜・・・・・・・このままだったら私、この男に完全に身体を乗っ取られ
てしまうっ・・・・・・あああっ・・・・・・・苦しいっ・・・・・・たすけてっ・・・・・
・・お願いっ!!!ああああっ!!!!」

少女は苦しそうだった。これは本当にこの少女そのものの意識なのだろうか。いや、
先ほど『乗っ取っている間は意識がない』と言っていたのだからこれは演技かもし
れない。だけど、少女の純粋そうな顔を見るとそうじゃないのかもしれない。

私はどっちなのかわからず、ただただ混乱していた。






「目次」ページへ戻る「おなにっき(((( *ノノ)」トップページへ戻る
inserted by FC2 system