山奥の研究所 第11話「メイド・オフ」


『由美』が香枝の部屋のベッドで寛いでいると、部屋のドアがいきなり開いた。

「いけないっ!あれ、どこにいったのかしら?あっ・・・・!!!」

香枝が忘れ物を取りに部屋に戻ってきたようだ。

「あらっ?ちょっと、あなた、そこで何しているのかしら?」

香枝はベッドで寛いでいる『由美』を見ていった。すると、『由美』は起き上がった。

「あっ、しまっ・・・・・・香枝お嬢様、もう帰られたのですか?」

「はぁ?わたくしは、忘れ物を取りに来ただけですの。それより、あなた、そこで何し
ていらっしゃるのかしら?」

「私は香枝お嬢様に部屋のお掃除を言いつけられまして・・・・・。」

「そうじゃなくて・・・・・私のベッドで何しているのかしら?それにあなた、何か臭
いますわねぇ。」

香枝は『由美』を不審に思い近づいた。

「あなた、何か隠していますね。わたくしに見せてごらんなさい。」

すると『由美』は怪しい笑みを浮かべ急に香枝に抱きついた。

「ちょっ、ちょっと・・・・あなた・・・・・・何するんです?」

「へへへっ、久しぶりだな。香枝お嬢様〜〜!!会いきてやったぜ。」

『由美』は男のような野太い声に変わり話した。

「あっ、あなたっ、いったい、誰ですの?」

「へへへっ、どうやら、忘れてるようだな。いいだろ、見せてやるよ、俺の顔を・・・・!!」

『由美』は自身の頭部を掴み、上に引っ張った。すると、頭部が上に伸び、取れてしまい、
その中から中年男性の顔が現れた。

顔の部分は中年男性であり、身体はメイド服を着た少女となってしまい滑稽な姿となった。

「あっ、あなたは・・・・!!」

「へへへっ、思い出したようだな!!研究所を壊されたお礼をたっぷりさせてもらうぜ!」

「わっ、わたくしをどう為さるおつもりですの?」

「へへへっ、今にわかるさ。」

『由美』はポケットから薬を取り出し、香枝の口を開けて中にそれを入れた。

「むん、むぐうんんんんっ・・・・・!!!」

「へへへ、お前の身体(着ぐるみ)を頂くぞ!!」

だが・・・・・・・。

「なっ・・・・・・・着ぐるみ化しない・・・だと!!!」

「ふふふ・・・・・残念してね。」

香枝は怪しい笑みを浮かべながら言った。

「どういうことだ?確かに薬は飲ませたのに・・・・・・なんで着ぐるみ化しないんだっ!」

「ふふふ・・・・・せっかくだから教えて差し上げましょう。わたくしの正体を・・・・・。」

すると香枝はいきなり服を脱ぎ捨て全裸となった。すると背中にファスナーが現れ、そ
れを開いた。香枝の身体がゴムのように緩み、中から別の人間が出てきた。

姿を見ると、それは三十歳前後の男性だった。

「はははっ、この娘の中にはすでに先客が入ってんだよ!!」

「おっ、おまえは・・・・・助手の澄垣じゃないか!!!死んだんじゃなかったのか!!」

「はははっ、確かに俺はあのとき、あんたの研究の実験体になって着ぐるみ化され、処
分されたさ。だが、あんたの未完成だった着ぐるみ化の薬によって、一週間ほどで人間に
戻れたのさ。俺は復讐を誓い、そのあと時期を待って研究所に忍び込み精度の高い着ぐ
るみ化の薬をいくつか盗んでおいたのさ。由美とかいったな・・・・・その少女を山に
仕向けたのは俺さ!!他にもいろんな人間をいろんな方法で研究所のほうに行くように
仕向けたさ。」

「じゃあ、最初っから・・・・・!!」

「ああ、そうさ、研究所に潜入して精度の高い薬を手に入れるためには必要だったんだ
。そしてこれが最近の薬のようだな。」

「やっ・・・・やめろっ、私が悪かった!!!」

「じゃーな・・・・・あんたはここで終わりだ!!」

「むん、むぐぐぐんっ!!!!」

元助手の澄垣は男に薬を飲ませた。すると男は気絶してしまい、皮膚に膜のような物で
覆われ身体を包み込んだ。そしてそれは人間の形となった。

男の姿はすでになく代わりにメイドの『由美』がそこに倒れていた。

「へへへっ、うまくいったようだな。」

澄垣は香枝の着ぐるみを再び着用した。

「ふふふ・・・・・これからはわたくしのメイドとして、仕えてもらおうかしらね。い
いわね?」

すると、『由美』は立ち上がり『香枝』に深くお辞儀をした。

「はいっ、香枝お嬢様。なんなりと私目に御申し付けくださいませ。」

『由美』は催眠効果のある着ぐるみにより『香枝』の忠実なメイドとなってしまった。

「そうっ、それじゃあ、わたくしのココ、舐めてくれるかしら?」

「はいっ、かしこまりました、香枝様っ。」

『由美』は下にしゃがみ込み『香枝』の秘部を舐め始めた。

「んはぁ〜〜んっ、あなた、舌使いがいいわねぇ〜〜、それでこそ、わたくしのメイド
よっ、もっと舐めなさいっ!!」

「はいっ、かしこましました。」

「んうんっ、はあ〜〜ん、らめえええええ〜〜!!!」

『香枝』は大きな声で喘ぎ続け女としての快感を楽しんだ。

その日以来、『由美』の洗脳つきの複製着ぐるみを着た男は、元に戻ることはなく『由美
』として忠実なメイドとなり『香枝』を喜ばせる毎日が続いたのだった・・・・・・・。











−おしまい−


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